エチオピアで見た中国
2月にエチオピアに行ったので、今回はその時見たものついて書きます。このブログは中国語学習ブログなので、一般的な旅行記ではなく、エチオピアで見かけた中国語を紹介します笑。
とは言え、まずは簡単にエチオピアの説明を。エチオピアはアフリカの中東部にあります。訪れたのは首都のアディスアベバで、標高2300mの都市です。赤道の近くですが涼しかったです。言語は主にアムハラ語で、英語も通じるところが多いです。アフリカの国々はヨーロッパに植民地化された過去をもつ国がほとんどですが、エチオピアはどこの国にも植民地にされていない国の一つです。
さてさて本題へ。中国が東南アジアや中央アジア、アフリカの国々へ活発に投資をしていることを知っている人も多いと思います。最近はその功罪がニュースで取り上げられたりしてますね。
エチオピアも中国から多くの投資を受けてきました。「中埃友谊路(Ethiopia-China Friendship Avenue)」という名前の道があるくらいです(埃はエチオピア)。アディスアベバの街中でも「中国建筑」とある工事現場よく見かけました。アムハラ語を記述するゲエズ文字が溢れる中で漢字は非常にわかりやすいです。
こちら建設中のエレベーターの工事現場。英語表記もあり、侵入禁止マークもあるのでおそらく意味は通じているのでしょうが、「请勿入内」の4文字が現地の人にどのように映っているのかは興味が湧くところです。ちなみに上の4文字の「电梯保养」の意味は「电梯(エレベーター)」+「保养(メンテナンス)」意味です。
街中の中国語
ここからは街中の中国語をバラバラと紹介していきます。
「エチオピア」は中国語では「埃塞俄比亚(āi sāi é bǐ yǎ)」と表記します。街中では「埃塞」と表記されることが多かったです。
次の写真はアディスアベバについて最初に目に止まった中国語です。独特な色使いの看板があるなと思ってよく見たら漢字だったので感動しました。 英語の部分を見てもらうとわかるかもしれませんが、こちらはロゴや広告などを作る会社の看板です。
プリント方式については詳しくないのですが「喷绘」はジェットプリントを指すと思います(誰か詳しい人いたら教えてください)。「广告」は広告、「标牌」は「ラベル」とかの意味です。
続いては散髪屋の看板。「理发店」は散髪屋を意味します。英語表記もないですし、完全に中国人向けですね。写真は撮ってませんが中を見ても中国っぽいかんじでした。海外に住む人にとって母国語が通じる散髪屋の存在はありがたいですね。
中国人が多いということで、当然中華料理店も多いようです。滞在中2回ほどお世話になりました。 どちらのお店も中国人の方が作っているので、味はしっかり中華です。また、エチオピア人の店員の方も少し中国語を話せるようでした。現地通貨(ブル)をたくさん持ってなかったので、人民元で払ってもいいかと聞いたらまさかの「可以」。もしエチオピアで食事に困ることがあれば中華のお店に行けば間違いないです笑。
ラストは鉄道のチケットの写真です。冒頭でも話した通り中国はエチオピアに積極的に投資をしており、 鉄道もその一つです。今回は中国資本によって建設された鉄道に乗りました。駅の中の電光掲示板の雰囲気や、待合室の椅子の感じなどが、中国の鉄道に似ていました。またチケットも中国のチケットにそっくりです。「Hard Seat」っていわゆる「硬座」だよなあとか思いました笑。中国語が記載された服装をしている乗務員がいたり、車体の部品に中国語があったりと、中国資本が全開でした。
駅の中や列車の写真は撮影すると削除させられるそうです。なのでここではチケットの写真しか紹介できません。駅舎や車内の雰囲気を知りたい方は是非乗りに行ってみてください。肝心の乗り心地ですが、揺れも少なくいい感じでした。また、一度都市を離れるとエチオピアの田舎や草原の景色を見ることができます。犬をはじめ馬やヤギ、牛など動物もたくさんいて、たまに停止しては警笛を鳴らしていました。
まとめ
もともと中国がエチオピアに様々な形で投資を進めていることは知っていたのですが、それにしても街中で見かける中国語の多さには驚きました。最初は見かけるたびに写真に納めていましたが、キリがないので諦めたほどでした笑。中国語の看板は多く目にしましたが、中国"人"はほとんど出会いませんでした。工事に携わっている人は現場周辺のどこかに固まっているのだと思います。
中国の諸外国への投資が今後どのような結末を迎えるのかはわかりませんが、あのスピード感とゴリゴリ進めて行く感じはとても面白いですよね。あまり真面目に考察を展開するとブログの趣旨?から外れそうなので感想に留めます。
個人的にはアフリカ初上陸でもあり、中国関係なくたくさんの刺激的な経験がありました。色々と書きたい内容はありますが、それはまた別のところで。まだ一度も行ったことのない方は是非とも訪れてください。世界が広がります。
一枚だけアディスアベバの朝の風景を載せておきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。