第8回 流行语・スラング(数字編)
先日、流行語大賞が発表されました。「半端ないって!」はネットでもとても流行してましたね。この表現自体は以前から存在したみたいですが...
中国にも似たような感じで流行語10選がネットの記事にありました。僕はまだこれらの流行語を使いこなせるほど流調ではないのですが、面白いな~という感じで見てました。
官宣,2018年十大流行语新鲜出炉!还有青春上海专属版等你来造!
↑中国の方のサイトはこちら
ネット上で流行しているものには上のサイトの10個以外にもたくさんあります。今回はその中でも数字にまつわるものを紹介します。
(注)"流行"の定義は微妙なので、「昔からあるよ!」という場合もあるかもしれませんがスラングくらいの気持ちで読んでください笑
88
意味・使い方:さようなら
88は結構前からある表現ですね。発音の「ba ba」が「バイバイ」に似てるのが由来です。「拜拜(bai bai)」という語もあります。
「さよなら」といえば「再见!」ですが、ネット上の若者の間では「もう結構、もう話すことはない」と言った意味を持つこともあるそうです。
666
意味・使い方:すごい!素敵!などの称賛の意味
悪魔の数字666とか秘密結社イルミナティ!とかではないです笑。「六(lìu)」発音が、称賛の意味をもつ「溜(līu)」と同じことから来ています。称賛というとお堅い感じがしますが、日本語の「それヤバくね!」くらいの軽さです。6の個数も特に決まってないみたいです。
2333
意味・使い方:wwww
日本語のwwwwに相当するのが2333です。wwww同様に何個生やしても大丈夫です。233の由来は発音とかではなく、中国の「猫扑」というサイトにおいて爆笑を意味する顔文字(スタンプ)が233番であったため、いつしかそれが「233」自体が笑いを意味するようになったみたいです。
↑ちなみに該当のスタンプが こちらです。爆笑してますね。
話のついでに「草」についても少し紹介。もともと中国語で「草(cǎo)」は「操(cào)」のスラングとして使われたりしてました。意味はf**kです。ところが最近は日本のネットスラングが中国でも使われたりするようで、「笑い」の意味で「草」を使う人もいるそうな。しかも「草(日本語)」と日本語の意味であることが明記されたりするようで非常に興味深いところです。
5555
意味・使い方:(悲しみの表現)~~(泣) ,~~(TωT)
こちらは5(wǔ)と呜(wū)の発音から来ています。嗚咽の意味ですね。これも個数は関係ないです。悲しい時に使うようですが「~~5555」とあったらちょっとコミカルな印象をうけるのは僕だけでしょうか。
510/521
意味・使い方:我爱你
こちらは語呂合わせのような感じです。我爱你は「wǒ ài nǐ」と発音します。そして、510は「wǔ yào líng」で、521は「wǔ èr yī」です。なるほど、確かに声に出してみると似ている感じがしますかね。スマホのロックの番号にしたりする人もいるそうな。
2
意味・使い方:バカ、愚か者
なんと「2」がバカという意味になるんですね。こちらは「二逼」に由来します。二逼とは愚か者という意味で「傻逼」や「笨蛋」と同じような感じです。さらに調べてみたところ「二」が愚か者の意味を持ったのは1970年代という説もあるので驚きです。「你好2啊!」といった感じに使うそう。
99
意味・使い方:ずっと、
「ずっと、(時間的に)長く」を意味する「久」と「9」の発音が「jǐu」で同じところから来ています。とある授業で聞いた話なのですが、中国ではバレンタインに男性が女性に花を贈ることもあるそうです。その時に「久」の気持ちを込めて9本贈る人もいるそうな。
まとめ
文法や単語の勉強をするのも面白いですが、スラングや流行語を知るのも楽しいですね。使いこなせなくとも、中国での流行を学ぶ意味で流行語を知るのは勉強になります。
僕の中国語学習の目標の一つは「中国でネットに投稿される内容が理解できるようになる」です。どんな言語もそうですが、教科書の内容や文法には無いような表現なんていくらでもあります。それが理解できるようになったらかなりのレベルだと思います。言語的な知識だけじゃなくて文化、社会などさまざまな要素の理解も必要ですしね。僕はまだ微博やwechatの朋友圈を見ても、まだまだ理解できないのが多いです55555
始めたばかりなのに、ブログの内容がネット漁ればいくらでもあるようなものになってきてるのが悩み。
最後まで読んでいただきありがとうございます。