チンパンジーの知恵袋

中国語を学ぶチンパンジーが面白いと感じたことを綴ります

中国旅行記2 (番外編)北京南は北京难?

 

 国慶節の中国旅行記2の番外編です。今回参加したツアーは北京外国語大学から出発だったので、杭州东駅から北京南駅まで高铁に乗り、そのあと北京南駅から北京外国語大学へ移動する必要がありました。実はこの北京南駅→北京外国語大学の移動について調べている時が一番慌てました笑。

北京南は北京难?

 高铁が北京駅に着くのは23:00過ぎの予定だったのですが、23:00を過ぎた北京南駅は「北京难駅」と呼ばれ、非常に交通の便が悪いとの記事を発見したのです。「难」は日本語の「難」の字です。

 23:00以降地下鉄の終電が終わると、移動手段はタクシーだけになります。続々と到着する乗客がみなタクシー乗り場に向かうため、長蛇の列ができるそうな。そして北京の夜はタクシーが少ない(後述)ため、めっちゃ待たされるとか。また、駅前の道もタクシーや送迎の車、さらには怪しい個人タクシー(黑车)で渋滞し動けなくなってしまうとの情報でした。

 調べを進めてみると「北京难」と呼ばれていたのは以前の話で、最近は整備も進んでいるほか、個人タクシーの取り締まりも厳しくなってかなりマシになったとか。それでも9月末の微博にタクシー乗り場の大量の人の写真が上がってました。

 肝心のタクシーの数は増えていない上に国慶節なのですごいことになることは明白です。国慶節の北京がどれくらい混雑して、どれくらい待たされるのかも予想できません。

 これは予約するしかない。

タクシーが予約できない!

 中国では配車アプリの滴滴(DiDi)が有名です。このアプリには予約機能もついております。が、北京の夜は滴滴ではタクシーが捕まらないのです。

 夜になって需要が高まるのも理由の一つではありますが、そもそもタクシーが少ないのです。これは以前起きたタクシーの乗客が殺害されるという事件の影響で、夜にタクシーを運転するために満たすべき条件が厳しくなったことが原因です。

 これらを知りながらも予約を試みましたが、予約できそうな気配が全くありません。タクシーのグレードをあげて(高級タクシー的な)みてもダメでした。

 杭州から一緒に向かうメンバーも誰一人予約できませんでした。国慶節でみんな予約しているのか、それとも杭州からやってるせいなのか。 

国慶節の夜の北京を15km歩く可能性が浮上

 人がめっちゃ多くて混雑することくらいは旅行を決めたときからわかるはずだし、23:00過ぎ到着なら最悪始発まで待てばいいのでは思うかもしれません。なぜ慌てる必要があるのかと。

 理由はとても単純で、集合時間が早朝4:30とかだったのです。地下鉄の始発では間に合いません。

 地下鉄もバスもタクシーもないとなったら残るのは「徒歩」です。実は駅と大学が近かったりしないかな〜と調べてみるとなんと3時間40分(約15km)!15kmはチャリでも遠いですよね笑。

 国慶節の深夜の北京を外国人が15km歩くとか想像したくないですね。友達に相談したら「国慶節だから逆に治安はいいよ笑」と返ってきました。そっか〜それなら歩いてもいっか〜とはならないです笑。

 とはいえ現状歩く以外の選択肢がないので、警察に止められた時にどうするかとか野犬に襲われた時にどう逃げるかとか考えてました。

 

スーツケース引きながら15km..?

当日はどうだったのか 

 15km歩く覚悟を決めたくらいのタイミングで、一緒に北京に向かう友人の友人(北京の方)が北京南駅までタクシーで迎えに来てくれることになりました笑。あと落ち合う場所の話なのですが、土地勘が全くないのでどこがいいのかわかりません。

 調べれば調べるほどいろんな情報が出て来て(中国あるある)混乱して来たのでとりあえず北京南駅へ向かいました。

 予定通り23:00すぎに北京南駅に到着。この時点ではまだ地下鉄の終電がギリギリありました。地下鉄組がさっさと行ってくれたおかげか、僕たちもスムーズに外に出ることができました。さらにタクシー乗り場もめっちゃ空いていて、空きのタクシーが何台も待ってました笑。駅周りも混雑することなくスムーズに集合場所まで移動できました。

 全然北京“难”じゃないなとか思ったのですが、24:00を回ったあたりで北京南駅のタクシー乗り場の混雑情報を確認すると160人待ち。僕たちは運がよかったようです。

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160人待ち

 僕たちは終電のある時間の到着だったので楽に移動できましたが、もう少し遅かったらやばかったかもしれませんね。北京に限った話ではないですが、旅先の交通事情はよく調べないとですね。

 

以上番外編でした。

 

kangaeru-chimpanzee.hatenablog.com

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。