チンパンジーの知恵袋

中国語を学ぶチンパンジーが面白いと感じたことを綴ります

第2回 難しい発音その1

 さて、前回は「同表異義語」について紹介しましたが、今回は「音」の話。

 

 日本人にとって中国語学習でまずネックとなるのが「発音」です。というのも、読む分には漢字があるから何となくわかる。でも中国の人が話すのを聞くと「?」

読み方が違うので大変です。しかも、日本語は口を大きく開けない&抑揚が少ないという理由で、中国語の音の感覚や四声をつかむのが難しいのだろうと思います。ここでは、初学時に悩む発音についていくつか取り上げていきます(四声についてはまた今度)。

 

① 母音

 全ての言葉に母音が含まれているので、基礎の基礎。これがわからないともう意味不明です。これは難しいというより、日本語にない音なので最初は慣れが必要です。ポイントだけ書くので、詳しくは動画見るなりしてください、、

a:日本語より口を大きく開ける。 

o:唇突き出す。個人的には最初口すぼめておいて、徐々に開いていく(oからaへ)イメージ。

e:口の形は日本語の「え」ですが発音は「う」と「お」の中間。「うわーやられた」の「うわー」の前半(わかりにくい…)。

i:日本語より口引っ張る。

u:口しっかりすぼめる。

ü:uの口でiの音。ドイツ語のüと同じ。

er:英語のarの音を強調した感じ。aから舌を巻いていく。

 

文章を見ただけではわからないと思うので、まずは聞いてみましょう。逆に、ある程度分かってきたらこの説明でも納得すると思います(笑)

 

② zh, ch, sh

初学者が困るランキング堂々一位でしょう(多分)。舌を丸める、と言うのは簡単ですし、この音だけ出すのも難しくない。でも問題は、文章の中でこの発音が出てきた時…どうしても音が弱くなってしまいがちです。例えば机场,出租车,春装…

とにかく強調することが大事です。日本の「ち」なんて生易しいものではない。chをしっかり押し出す意識をしないとなかなか伝わらない、難しいですね。

 

③ n 

 僕が最初困ったのはこれ。例えば、天という字の発音はtiān(一声)です。これを初学の頃に中国人の友人に聞かせると笑われたんですね。なぜか。

実は、イェンの音の後で急いで口を閉じていたんです。ブツっと切れちゃうような感じが可笑しかったんでしょう。

正しい発音(と僕が思うの)は、口を開けたまま、余韻を残すような感じのtianです。nはそんなに強調せず、前の音の最後に軽くかぶせるような感じで良いのです。慣れた今では不自然さが分かりますが、最初は疑問でいっぱいでした。ちなみに、これについてはあんまり詳しく習わないような気がします。言語は理屈よりも慣れだなぁ、とつくづく感じます。

 

以上、迷いがちな発音でした。上の説明は感覚的なところも多いので、人によって違和感があるかもしれません。ただ一つ言えるのは、ネイティブの発音を聞く、真似る中で慣れていくということです。発音に関してもまだまだ難しいものがあるので (inとingとか)、またの機会に書きたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございます。